平成30年度 北京日本人学校 経営方針

平成30年度 北京日本人学校 経営方針

Ⅰ 学校経営の理念

1 在外教育施設(日本人学校)に求められる要素

(1)  国内と異なる教育環境におかれる児童生徒に対し,教育の機会均等精神にのっとり,日本国民としてふさわしい教育を行う。

(2)  海外勤務者が人的・物的に安心して子女の教育を任せることができ,また,その期待に応えられる教育を行う。

(3)  帰国後の教育との格差が発生しないよう質の高い教育を提供する。

(4)  日本の文化や習慣を採り入れ,日本国民にふさわしい教育を行うとともに,現地理解教育を積極的に進め,外国に暮らす利点を生かして国際性を培い高める教育を行う。

2 学校教育目標

〇 思いやりのある子

礼儀正しく,優しさと思いやりをもち,自他を大切にする子ども

〇 たくましい子

生命を大切にし,進んで体力づくりに励む子ども

〇 求めて学ぶ子

学ぶ楽しさや方法がわかり,進んで追求する子ども

〇 国際性豊かな子

豊かな国際感覚を養い,自国理解に基づいた現地理解に努める子ども

 

3 めざす教師像

〇 児童生徒に望ましい大人としての模範を示す教師

〇 児童や生徒の立場に立って物事を考え,心から児童や生徒と向き合える教師

〇 楽しくよくわかる授業をするために研鑽を続け,専門職としての力量をつけようと努力       する教師

〇 優しさや温かさをもつとともに,毅然とした姿勢で指導できる教師

〇 自国の文化や伝統を理解し,多文化を柔軟に受け入れ尊重できる教師

Ⅱ 学校経営基本方針 ~明るく,楽しく,豊かで規律正しい学校生活づくり~

 

1 教職員は互いに助け合い,支え合って,組織的に教育を推進する。

2 児童生徒一人一人を尊重し,共感的理解のもとに,ふれあいと励ましのある教育を推進する。

3 児童生徒一人一人に生きる力や豊かな心を育む教育を推進する。

・教師一人一人が自らを磨くため,研修の重要性を自覚し,人間的な豊かさと専門性の深化を図るよう日々努める。

・特別な配慮を必要とする児童生徒,不登校やいじめ問題等の理解や対応についての研修を深め,どの子も安心して登校し,学習できる学校づくりを推進する。

4 グローバル人材育成拠点として,国際理解を深めることにより,多文化への寛容な精神を育成する。また,我が国及び郷土の文化や伝統を尊重する教育を推進するとともに日本の教育の良さを現地の学校や教育関係者に向けて発信する。

Ⅲ 教育推進の重点

多様で変化の激しい社会を生き抜く確かな学力と豊かな心を育み,新たな価値を創造する人材・グローバル人材の育成を目指し,児童生徒・保護者・邦人社会の信頼と期待に応える学校づくり

1 学習指導

(1)  在外教育施設の特性を生かし,創意に満ち,かつ適切な教育課程を編成し実践する。

①  授業時数の確保と教育課程の適切な運用

②  モジュール学習の時間の計画的活用

③  交流活動,体験活動を通した現地理解の深化

④  英語,中国語教育の充実

・TT及び少人数教育,習熟度別指導を効果的に生かした授業及び支援方法の工夫

(2)  考える力を身につけ,意欲を高め,児童生徒自らが主体的に学ぶ授業を行う。

①  基本的生活習慣と一体化した学習習慣の定着

②  わかる喜びを味わうことができる授業づくり・・・デジタル教科書,インタラクティブホワイトボード,プロジェクター,書画カメラ等の機器の活用

③  個に応じた授業形態の工夫

・国語,算数におけるTTによる指導

・英会話,中国語での習熟度別指導や少人数指導

2 生徒指導

児童生徒理解を基盤とし,温かいふれあいを大切にした生徒指導

(1)  生命の尊さを自覚し,他人への思いやりをもつ児童生徒を育成する。

(2)  挨拶ができ,礼儀正しい児童生徒を育成する。

(3)  たてわり班活動を中心に据え,児童生徒のよりよい人間関係を確立する。

(4)  一人一人の長所や個性を認め合う集団を育成する。

3 研修・研究

(1)  教員としての専門性を高め,資質の向上を図る研修・研究を推進する。

(2)  わかりやすく楽しい授業を創るための教材研究を行う。

(3)  創意に満ちた学級・学年経営を推進する。

(4)  多様な研修を行うともに,公益学校への訪問を通して社会貢献活動を行う。

4 学校運営

(1)  校長・教頭を中心とし,教務主任・各部長・学年主任の系統的な役割分担と指導性を確立する。

(2)  グループウェアと職員間の炉辺談話を生かし,会議の効率化を図る。

(3)  学校予算を念頭に置き,教育の充実と経費節減のバランスをとっていく。

(4) 過去の経験や経緯に固執せず,柔軟な発想や対応で対処する。

(5) 学校運営理事会を含めた「チームとしての学校」を念頭に,学校運営を推進する。

5 信頼される学校づくり

(1)  危機管理の徹底

① 定期的に避難訓練を実施し,必要に応じた見直しと改善を図る。

② 有事の際の活用に備え「安全対策マニュアル」を熟読熟知する。

③ 大気汚染対策や登下校の安全確保等,重要な問題に迅速な対応を行う。

④ 常に児童生徒一人一人の動向に注意を配り,重大な学校事故を未然に防ぐように努める。

(2)  学校環境の整備と美化

①  学習に適した環境づくりのため校舎設備備品の点検・更新に努める。

② 花や観葉植物を大切にする潤いのある学校づくりを図る。

③  教師自ら整理整頓を心がけ,児童生徒の規範となる姿を示す。

(3)教職員の言動

①  子どもの人格を尊重した言動を基本とする。

②  言葉遣いや身だしなみ等が児童生徒の模範となるよう心がける。

③  偏見・差別や誤解につながる表現に留意する。

(4)学校運営理事会との連携

①  運営理事会の協議決定事項で必要な内容を教職員に周知し,それをもとにした教育活動であることを組織・個人が意識する。

②  理事長講話や理事との意見交換を通して教員と理事との相互理解と意思疎通を図る。

(5)多様な研修を通した教員の資質向上

① 学校採用教員を対象とする初任者研修を充実させる。

(6) 在外であることをデメリットにしない進路指導の充実

① 今年度対象となる各都道府県と私立高校の進路情報を積極的に収集整理することにより,生徒・保護者との相談時に適切な助言・指導ができるようにする。

② 帰国受験や現地校進学の特殊性・特徴を的確に把握し,遺漏なく手続きができるようにする。

Ⅳ 特色ある教育課程の編成

1 中国語,英会話の授業の充実

(1) 中国語 小1~中3 週1時間

・中国語講師が担当する。

・習熟度によるコース分け(小1・2→学級別,小3以上はコース別少人数)をして指導を行う。

・5人の中国語講師が学年毎,各コースを担当する。

(2) 英会話 小1~小4 週1時間 中1~中3 週2時間

・英語講師,英語担当教師が担当する。

・原則としてクラス毎に実施する。(小1~小4)

・中1~中3は,習熟度によるコース分けをし,3コースにて実施する。

(3) 外国語活動 小5,小6 週1時間

・英語講師,英語担当教師,学級担任が担当する。

・習熟度によるコース分けをして,少人数指導を行う。

2 大地の時間

・小3~小6で体験的な学習,問題解決学習などを取り入れた「大地の時間」を「総合的な学習の時間」として設定する。

3 国際理解教育の推進

・宿泊的行事の際行っている現地校との文化及びスポーツ交流において,児童生徒がより主体的に関わっていけるよう計画立案する。

・外国人学校(仏・独・韓国)との文化及びスポーツ交流を実施する。

・一昨年度開発した小学部3年4年の学校間交流について,相手校や内容を吟味しながら定着させる。

・昨年度30回記念大会となった中学部国際交流弁論大会は,理事会・大使館等各機関の理解と協力を得ながら,月壇中と協力して計画実践する。