令和2年度 北京日本人学校 経営方針

令和2年度(2020年度)北京日本人学校 経営方針

1 学校経営の理念

(1) 在外教育施設(日本人学校)に求められる要素

〇 国内と異なる生活環境におかれる児童生徒に対し,教育の機会均等精神にのっとり,日本国民としてふさわしい教育を行う。
〇 海外勤務者が安心して子女の教育を任せることができ,その期待に応えられる教育を行う。
〇 帰国後の教育との格差が発生しないよう質の高い教育を提供する。
〇 日本文化や習慣を採り入れ,日本国民にふさわしい教育を行うと共に,現地理解教育を積極的に進め,外国に暮らす利点を生かし,国際性を培い高める教育を行う。

(2) 学校教育目標

〇 思いやりのある子 礼儀正しく,優しさと思いやりをもち,自他を大切にする子ども
〇 たくましい子 生命を大切にし,進んで体力づくりに励む子ども
〇 求めて学ぶ子 学ぶ楽しさや方法がわかり,進んで追求する子ども
〇 国際性豊かな子 豊かな国際感覚を養い,自国理解に基づいた現地理解に努める子ども

2 教育推進の重点

(1) 学習指導

① 「在外」の特性を生かし,創意に満ちかつ適切な教育課程を編成し実践する。
・ 授業時数の確保と教育課程の適切な運用
・ モジュール学習の時間の計画的活用
・ 交流活動,体験活動を通した現地理解の深化
・ 外国語教育の充実
・ TT及び少人数指導,習熟度別指導を効果的に生かした授業及び支援の工夫
②考える力を身につけ,意欲を高め,児童生徒自らが主体的に学ぶ授業を行う。
・ 基本的生活習慣と一体化した学習習慣の定着 ・ わかる喜びを味わうことができる授業づくり
・ IT機器(デジタル教科書,インタラクティブホワイトボード,プロジェク ター,書画カメラ,タブレット等)の機器の積極的活用
・ 個に応じた授業形態の工夫
・ 教科学習等におけるTT指導や少人数指導
・ 英会話,中国語会話等でのTT指導や習熟度別指導,少人数指導

(2) 生活指導

・ 生命の尊さを自覚し,他人への思いやりをもつ児童生徒を育成する。
・ 挨拶ができ,礼儀正しい児童生徒を育成する。
・ たてわり班活動を工夫し,児童生徒のよりよい人間関係を確立する。
・ 一人一人の長所や個性を認め合う集団を育成する。

(3) 学校運営

・ 校長・教頭を中心とし,保健主事,教務主任・教務小部長・各部長・学年主任の系統的な役割分担と指導性を確立する。
・ グループウェアを生かし,会議の効率化を図る。
・ 学校予算を念頭に置き,教育の充実と経費節減のバランスをとっていく。
・ 昨年度30回記念大会となった中学部国際交流弁論大会は,理事会・大使館等各機関の理解と協力を得ながら,月壇中と協力して計画実践する。
・ 過去の経験や経緯に固執せず,柔軟な発想や対応で対処する。
・ 運営理事会を含めた「チームとしての学校」を念頭に学校運営を推進する。

(4) 信頼される学校づくり

① 危機管理の徹底
・ 計画的継続的に避難訓練を実施し,必要に応じた見直しと改善を図る。
・ 有事の際に備え「安全対策マニュアル」を熟読熟知する。
・ 大気汚染や登下校の安全確保,疫病等に対し,迅速な対応を行う。
・ 児童生徒一人一人の動向に注意を配り,重大な学校事故を未然に防ぐ。
② 学校環境の整備と美化
・ 学習に適した環境づくりのため校舎設備備品の点検・更新に努める。
・ 自然環境を大切にする潤いのある学校づくりを図る。
③ 教職員の言動 ・ 子どもの人格・人権を尊重した言動をとる。
・ 言葉遣いや身だしなみ等が児童生徒の模範となるよう心がける。
・ 偏見・差別や誤解につながる表現に留意する。
④ 学校運営理事会との連携
・ 運営理事会の協議決定事項で必要な内容を教職員に周知し,それをもとにした教育活動であることを組織・個人が意識する。
・ 理事長講話や理事との意見交換を通し,教員と事務局,理事との相互理解と意思疎通を図る。
⑤ 多様な研修を通した教員の資質向上
・ 学校採用教員を主な対象とする初任者研修を充実させる。
⑥ 在外であることをデメリットにしない進路指導の充実
・ 対象となる各都道府県や私立高校等の進路情報を積極的に収集整理し,生徒・保護者との相談時に適切な助言・指導ができるようにする。
・ 帰国受験や現地校の特殊性・特徴を的確に把握し遺漏なく手続きを行う。

3 特色ある教育課程の編成

(1) 中国語会話,英会話・外国語活動の充実

① 中国語会話 小1~中3 週2時間程度
・ 中国語講師等が中心になって進める。
・ 発達段階に応じ,習熟度によるコース分けをして指導を行う。
・ 5人の中国語講師が学年毎,各コースを担当する。
② 英会話・外国語活動
・ 小学部 週1時間 ・ 学級担任,副担任,英語講師,英語担当教師等が担当する。
・ 小学部低学年は原則としてクラス毎に,小学部3年以上は習熟度別のコースに分かれて学習する。

(2) 大地の時間

・ 小3~中3で体験的な学習,問題解決学習などを取り入れた「大地の時間」を「総合的な学習の時間」として設定する。

(3) 国際理解教育の推進

・ 宿泊的行事の際行っている現地校との文化及びスポーツ交流において,児童生徒が主体的に関わっていけるようにする。
・ 外国人学校(仏・独,3e,海淀,韓国,君誠)との文化及びスポーツ交流を実施する。
・ 中学部国際交流弁論大会は理事会・大使館等の各機関の理解と協力を得ながら月壇中と協力して計画実践する。合わせて教員同士の研修の機会を充実させる。