中学部2年生 アントレプレナーシップ教育(後編)

中学部2年生の総合的な学習の時間では、1学期に引き続き「アントレプレナーシップ教育(起業家教育)」に取り組んでいます。1学期に行ったキヤノンとのタイアップ授業をうけ、2学期では、北京日本倶楽部主催の秋まつりで実践的な商品の販売を行いました。

商品販売までのステップは、1学期にキヤノン中国出前授業で教わった左図のサイクルを回しました。1学期にキヤノンと行った授業は黄色の「ニーズ調査」「ターゲット明確化」「企画」まででしたが、2学期では「開発」「生産」「販売」までステップを伸ばし、より実践的な取り組みを行いました。


①ニーズ調査・ターゲット明確化・企画

20名の中学部2年生を5人ずつの4会社に分け、社長・広報・会計など1人1役を担います。どの会社も秋まつりの客層からターゲットを「小学生以下」と設定し、その年代に合わせた企画やサービス、商品を考えます。


②開発・生産(仕入れ)

「秋まつり限定の商品」をつくれば、希少価値が上がることで、多くのお客さんが欲しがるのではないか、という予想のもと、デザインから発注までを自分たちで行いました。デザインは絵の得意な生徒が、業者発注作業は中国語が得意な生徒が行いました。さらに先着500名限定でオリジナルクリアファイルをプレゼントすることで集客効果を狙いました。


➂広報活動

もう一つ力を入れたのは広報活動です。なぜなら、小中一貫である北京日本人学校には今回のターゲットである「小学生以下」の年代が多く在籍しているからです。絵の得意な生徒がポスターを作り、各会社が手分けをして、教室を回り、宣伝を行いました。

生徒が作成した秋まつりのポスター・ちらし


④模擬販売・フィードバック

各会社の提供するサービスは「輪投げ」や「くじ」「あずきつかみ」「スーパーボールすくい」といった内容です。はたしてお客に満足していただけるサービスが提供できるでしょうか。あいさつや商品の受け渡しといった丁寧な接客、ゲームの難易度などを、参観日に来ていただいた保護者やちいさな子どもに模擬販売をしてチェックして頂きました。

模擬販売所では「お客様アンケート」を行いました。「輪投げの輪の大きさはもう少し大きいと良い」や、「ストップウォッチの時間が客に分かりやすいと良い」など、具体的な改善点を頂くことができました。それらは各会社にフィードバックし、本番の秋まつりに生かしました。


⑤販売(秋まつり本番)

秋晴れに恵まれた秋まつり本番。各会社が工夫を凝らした飾りつけと元気な呼び込みで、会場を盛り上げます。丁寧な接客を心がけ、お客にしっかりと喜んでもらえるよう頑張りました。

お客の足が途切れる事なく、開店から閉店まで、多くの方に楽しんでいただけました。

小さな子の目線に合わせて自然と腰をかがめたり、お客を呼ぶために自然といつもより大きな声がでたり…、状況をみて動く姿がありました。何度も足を運んでくれたお客さん、最高の笑顔を見せてくれた子どもたち、ゲームをして喜んでくれる姿は、1学期に学習した「はたらく」ことの意味「はた(傍わらを)×らく(HAPPYに)」が達成された証です。